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【親が65歳以上なら注意】プラチナNISAが“危ない”と言われる3つの理由

朝の支度中に、テレビから聞こえてきた「プラチナNISA」という言葉。

正直、「また新しいNISA?」「なにそれ?」というのが第一印象でした。

そのまま出勤しながらも気になって、通勤電車で調べてみたら…
「えっ、これって65歳以上しか使えないの?」と衝撃。

しかも、よく調べると“ちょっと危ないかも”と思う点がいくつかあったんです。

今回はそのプラチナNISAについてお話したいと思います。

プラチナNISAの特徴

対象年齢は?

65歳以上が対象です。

扱える商品の特徴

現行のNISAでは扱えない、毎月分配型投資信託も取り扱えます。

毎月分配型投資信託とは?
投資信託のひとつで、毎月定期的に分配金が支払われるという特徴があります

毎月分配型投資信託が危ない3つの理由

プラチナNISAが危ないと言われている原因は、毎月分配型投資信託が取り扱えるからです。
毎月分配型投資信託が危ない理由を3つにまとめてみました。

元本を取り崩していく可能性がある

毎月分配型投資信託は毎月一定額の分配金をもらうことができます。

運用しながら毎月決まった金額が入ってくるため、プラチナNISAで取り上げられる前から毎月分配投資信託は人気商品でした。

運用がうまくいっていれば、利益の一部を受け取り残りの金額は引き続き投資に当てられます。

しかし、運用がうまくいっていない。つまり利益が出ていない時はどうなるのでしょうか?

その場合は元本の一部を分配金にあてることになります。

つまり、毎月の分配金よりも運用が下回ると元本が削られていくシステムです。

ですので、翌月は削って残った元本を運用していく。

利益がうまく出ない状態が続くと元本が削られ続けることになります。

これでは投資している元が減ってしまうので不安ですよね。

投資したお金が増えない

現行のNISAとプラチナNISAはそもそも運用の考えた方が異なります。

NISAで扱える投資商品は、運用して得られた収益を再投資に回して、利益が新たな利益をもたらす福利効果を利用して長期間運用する商品になります。

一方、プラチナNISAで取り扱える商品に毎月分散型投資信託があります。毎月分配金をもらってしまうので、福利効果を使って資産を増やすことが難しい商品になります。

つまり、NISAは資産を増やすことが目的ですが、プラチナNISAは毎月分配金をもらうことが目的となります。

毎月一定のお金が入っているという安心感を求めて失敗する

働いている世代は月々一定の収入を得ている人が多いですよね。

例えば会社員であれば、毎月給料日に一定の金額の給与を頂きます。

毎月一定のお金を得るという生活を定年まで続けていると、毎月お金が入ってくることが普通になります。

その習慣も退職してしまうと途切れてしまいます。

年金だけでは生活ができない人が多いのも事実。

年金だけでは老後の不安はぬぐえないのです。

不安感から毎月お金がもらえるものはないか?と探した結果、毎月分配型投資信託に行きつく人もいるわけです。

先ほどもお話しましたが、元本割れをすることもあるので素人は手を出さない方が無難ではないかと思います。

プラチナNISA、今のところはおすすめしない

プラチナNISAについて調べた結果、現時点で私は親にプラチナNISAを勧めません。

しかし、まだ提言の段階。

今言われていることも変わってしまうかもしれません。

ですので、今後の動向を見ていく必要がありますね。

そして、運用開始がおそらく2026年。

その時期に両親がプラチナNISAについて興味を持っていたら、一緒に検討しようと思います。